第13章 万事屋さんちの日常
…え?
耳を疑った。
銀時「ば…爆裂魔○砲?」
神楽「うん」
新八「スーパーボールを7個集めると願いが叶うやつの?」
神楽「うん」
銀・新「…」
神楽「何となく出来そうな気がしたアル」
○裂魔光砲とは、瞬時にして街一つを消し飛ばすほどの威力を持ったピッコ○大魔王の技である。
銀時「ブワァハハハハハ!」
新八「有るよね…たまに…そういう時…」
神楽「…」
大爆笑の銀さんと慰めながら肩を震わせる新八君に神楽ちゃんが赤くなる。
神楽「オイ新八ィ!てめっ、竜宮篇で無人島行ったときすっ裸で駆けずり回ってたクセに何澄ました顔してるネ!あの気色悪い光景は読者の心に消えないアザとして永遠に残り続けてるアル!銀ちゃんだってこないだそのフィギュア落として腕折ってたアル!私がやらなくたってもうそれは欠陥品だったヨ!」
銀・新「…」
あらー…2人とも痛いトコ突かれて黙りこくっちゃった。
銀時「ん"ん"っ…兎に角だ!」
居心地が悪くなった銀さんが咳払いで仕切りなおす。
銀時「俺ァ怒ってる。てめぇの首を結野アナと同じ目に合わせる準備はもう出来てんだよ。こういう時なんて言うんだ」
わざとらしく説教口調で言いながらソファに座った銀さんが正座した神楽ちゃんを睨む。
その鋭い視線から目をそらした神楽ちゃんは少し考えると
神楽「銀ちゃん…大好きヨー」
上目遣いに銀さんを見つめた。
銀時「俺ァんなこと言って欲しいわけじゃねぇの!」
そういう銀さんも笑ってしまってグダグダになり、フィギュアの件は何とか収まりがついた。
ったく…人騒がせな…
私は機嫌がなおった銀さんを横目で見ながら朝食の準備に戻ろうと踵を返した。
その時
銀時「オイさくらー」
『っ!』
銀さんが私を呼んだ。