第13章 万事屋さんちの日常
神楽「ふぅー…ごちそうさまヨー」
朝食を食べ終えた神楽ちゃんがお腹をさすりながらソファーに倒れ込む。
『今日は一段と食べたね神楽ちゃん』
神楽「さくらのご飯が美味しいからネ。匂いだけで炊飯ジャー3台は軽くいけるアル」
銀時「こいつァいいこと聞いたな新八。これから神楽は匂いだけでいいってよ。お前が気にしてた食費もこれでだいぶ浮くぜ。ありがとな神楽ァ」
ニタニタと笑いながら神楽ちゃんに手を振る銀さん。
神楽「人の揚げ足ばっか取ってないで少しは仕事でも取ってこいヨこの甲斐性なしが。今まで給料の一つもまともに払ったこと無いくせに食費もクソもないアル」
銀時「こないだの仕事はお前ェが人ん家壊しておじゃんになったんだろーが!」
神楽「ア"ァ"?端っから仕事もろくに取れないくせに人のせいにすんなヨ甲斐性なし!」
銀時「わかった!わかったよ!ごめんって俺が悪かった!だから作中で何回も甲斐性なしって言わないで!銀さんのガラスの心が砕けちゃうから!」
神楽ちゃんに襟首を掴まれた銀さんが叫ぶ。
それを見た神楽ちゃんは白い目で銀さんを睨むと渋々と腕を離した。
『はー…』
よくもまあこんな朝からボケのガトリングが出来ること…
あれ?そういえば
『…』
鳴りを潜めているツッコミ眼鏡君をチラリと見やると
新八「…」
まるで周りの喧騒が聞こえていないかのように黙々と朝食を口に運んでいた。
『…新八君、つっこまなくていいの?』
新八「いいんですよ。僕も神楽ちゃんに同感なんで」
神楽ちゃんと同等、寧ろそれ以上のゴミを見る目で銀さんを一瞥した新八くんが言い放つ。
『なるほど』
銀時「…」
それを聞いた銀さんがいじけたのは言うまでもない。
そしてそれを私達が無視して余計に拗らせたのも言うまでもない。