第11章 俺のターン
〜さくらside〜
銀時「いーや違うね!眼鏡の度合ってないんじゃねーの?ほら買い換えてこいよ!」
そう叫ぶと私の目を隠したままUターンさせようとする銀さん。
何でもいいから手離してくれないかな...
歩きづらいことこの上ない。
すると、聞き覚えのある声が私を呼んだ。
沖田「あ!さくらじゃねぇですかィ!」
この声は...
『総悟?』
視界を遮る手を退けようと銀さんの腕を掴む。
『銀さん離して』
銀時「..」
銀さんは唇を尖らせて渋々といった様子で手を離してくれた。
...一体なんだったんだ。
沖田「さくら、夏祭りのチラシは持ってますかィ?」
『持ってきたよ』
沖田「今年はタダでかき氷配ってんでさァ。さくらも食べてってくだせェ」
流れるような動作で私の腰に手を回し、屋台へ連れていこうとする総悟。
銀時「沖田くーん...?そんな年増女に手ぇ出すなんてよっぽど女に飢えてr」
『うるっさい。誰が年増だ』
振り上げた私の足は狙った場所へがっつりヒット。
銀時「ぐぬぉぉ...仮にも女が...男のタマ狙う...か、普通...」
新八「銀さーーーん!」
約一名脱落。
クレープの件はこれで水に流してやろう。
『邪魔者は消えたわ。神楽ちゃん、かき氷食べよっか』
神楽「うん!」
悶え苦しむ男どもを尻目に私達女性陣はその場を後にした。