第25章 川立ちは川で果てる
『頼み事?』
近藤「ああ、色々あった後で悪いが1つ頼まれてくれねェか」
『是非!私にできることなら何でも!』
近藤「おお、相変わらず威勢がいいねェ」
愉快そうに笑う近藤さん。
机から紙と筆を取ると改めて私に向き直った。
近藤「始末書を書くにあたって細かい経緯を書かなきゃならん。言える範囲でいい、何があったか話しちゃくれねェか」
困った様に頭を掻きながらチラリとこちらを見る。
言える範囲でいい…
『何も隠すようなことはないですよ』
そう、何もない。
『全部お話します』
私は何もかも、余すことなく全てを近藤さんに打ち明けた。
『私はーーー…』