第24章 パトカーのサイレンって何もしてないのになんか緊張する
『冤罪だ!訴えてやる!行○のできる法律事務所に実名で葉書送ってやるゥゥ!』
沖田「はいはい、賞金首はこの通り、町民の皆さんのおかげで真選組が逮捕しやした。捜査のご協力、どうもありがとうございやした。てなわけで解散」
手錠を引き千切らんばかりの勢いで脱出を試みるも、ビクともしないチンピラチワワ。
そればかりか繋がれた私の手首を高々と掲げて晒すと、町民に手を振って追い払う仕草をした。
沖田「ほら、罪人はシャキシャキ歩きな」
『ちょっと…!そんな引っ張らないでよ』
手錠を手綱のように引き、私を路地裏へ連れて行く。
『ねぇ、どういうことなの?私逮捕される覚えないんだけど!?』
細い路地裏を進むと突き当たりに広いスペースがあった。
『わ…っ!』
突然止まった総悟の背中に顔面から衝突。
『いきなり止まんないで…』
抗議の目を向けると総悟が軽くため息をついた。
沖田「まったく…自分の犯した罪も分からずノコノコ戻って来るたァ、とんだ大罪人だ」
『大罪…?』
ただならぬ雰囲気に思わず生唾を飲み込んだ。
沖田「そんなに罪状が欲しいってんならくれてやるよ」
『…何よ。言ってみなさいよ!』
負けてたまるか…!
絶対にこの濡れ衣、晴らしてみせる!
沖田「アンタの存在がこの国の機関を揺るがし、秩序を崩壊させた…」
『え…』
沖田「よって、内乱罪で逮捕」