第4章 坂田家の食卓
銀時「はぁぁ!?」
あからさまに不満タラタラな銀さん。
銀時「おい見ろよこのジリ貧生活を!それでも尚俺の生活を苦しめると!?ただでさえ貧乏な上にブラックホール抱えてんだぞ!」
神楽「オイ、ブラックホールって誰のことアルか。私のことアルか」
銀さんがそう言うのもしょうがない。
でも!
『お願いします!行く宛が無いんです!』
銀時「嫌だ!俺ァもう三食たまごかけご飯は飽きたんだよ!もっと豪華なメシが食いたいんだよ!」
神楽「人間の分際でたまごかけご飯に文句つけるアルか!」
銀時「うるっせーよお前さっきから!鶏の末裔は黙ってろ!」
ほーほー成程。
家計と料理が問題なわけ。
『じゃあこれでどう?』
銀時「?」
グズグズ言う銀さんに折衷案を提案する。
『料理は私がやる。こう見えて得意なの。貧乏時代もあったからジリ貧生活には慣れてるし大丈夫。それから、万事屋の仕事も手伝うよ』
そこまで言うと神楽ちゃんと新八君が目を輝かせた。
神楽「銀ちゃん、今更一人増えたところで何も変らないアル。むしろ料理出来る人がいた方がプラスネ」
新八「そうですよ銀さん。雇ってあげましょうよ」
子ども達の純粋な瞳が銀さんを見つめる。
しかし汚れきった銀さんにそんな技は通用しなかった。
銀時「忘れたかお前ら。俺達に料理が得意だと言い張った女は殺人兵器メーカーだったろうが。なぁ新八君?」
新・神「…」
あれ!?唯一の味方が黙っちゃったよ!
仕方ない…
『少し食料と台所、借りてもいい?』
銀時「変なもん作ったら承知しねーぞー」
私はゆっくりと立ち上がり、悪態をつく銀さんを無視して台所へ足を踏み入れた。