第4章 坂田家の食卓
『…っていう事なの』
すべてを話し終えた後、私以外の全員はキョトンとして私を見つめていた。
銀時「お前それ…本当の話か?」
『うん』
信じられないとでも言うように顔を引きつらせる銀さん。
『だからね、銀さんには私がここに来てしまった理由を調べて欲しいの』
新八「理由?」
さっきまで鳴りを潜めていた新八君がいきなり首を突っ込んできた。
いたのか君。
新八「なんか今失礼なこと言われた気がするんですけど…まぁいいです。それより、どうして帰る方法じゃなくて理由なんですか?」
新八君がそう思うのも当たり前か。
『んー…何ていうか、別に帰りたいわけじゃないから』
銀時「なんだお前、いい歳して家出かぁ?」
ニヤニヤする銀さんが冷やかす。
神楽「パピーとマミーが心配するヨ」
神楽ちゃんの真剣な眼差しが私を射抜いた。
あー…
『大丈夫大丈夫!うちめっさ放任主義だからさ!』
神楽「なら安心アル」
神楽ちゃんが安心したようにホッとため息をつく。
『あと、あの、もう一つお願いが…』
話も一段落したところでもう一つの依頼をする。
銀時「あ?まだあんの」
めんどくさそうに鼻をほじる銀さんの前で床に手をつき、頭を下げる。
『私を住み込みで雇ってください!』