• テキストサイズ

タイムマシンは幸せの鍵【銀魂】

第21章 落とし物


『…ただいま』

玄関の扉にチェーンをかけ、着ていたスーツを脱ぎ捨てたままベッドにダイブ。

『ふぅ…』

あのままにしておいたらスーツが皺になる。
分かっていても何もする気が起きない。
体を起こすのが面倒くさい。

『ああ〜、やだよぉニート。心にくるよ耐えられない…』

部屋の隅にあるカレンダーを横目で見る。

今日何曜日だっけ…
あれ、なにあの赤い丸…なんの…

『ああ!!』

ピンポーン…

来客を知らせるチャイムが鳴り響き、慌てて玄関に出た。

『はいはい!』

「こんばんは、城谷生花です!ここにサインお願いします」

若い男の人が元気に花束を渡してくれる。

『あ、はい』

言われた場所に印鑑を押すと、ありがとうございました!と礼儀正しい挨拶をして去って行く。

『ご苦労様です』

ドアを閉めてもう一度チェーンをかける。

『…』

この時間に届いた花束。
あっちの世界に行く前、この時間に届くように宅配を頼んでおいたのをさっき思い出した。

白と緑の可愛らしいブーケは、明日のための花束。

『明日はちょっと早く起きなきゃなぁ』

受け取った花束を水を張ったバケツに立てて入れ、お風呂に向かった。
/ 215ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp