• テキストサイズ

タイムマシンは幸せの鍵【銀魂】

第20章 選択肢は少なすぎても多すぎても困るもの


~銀時side~

銀時「いや、今日はツイてなかった。そう、ツイてなかったんだ。いつもの銀さんならいけてた。ほら、肉3枚しか食ってねェから!そう、腹が減っては戦はできねェってな!」

とりあえず、今回の大負けとツケと家賃は今日の肉3枚とさっき飲んだ酒と一緒にトイレに流して忘れよう。

銀時「たっだいま~」

ガツンッ

銀時「あり?」

玄関の戸が何かに引っかかるような音を立てる。

銀時「…山!」

お決まりの合い言葉を叫んでみるものの、「川」と応える声は無い。

…違うか

銀時「CRただい…」

ガチャ!ガラガラッ…

突如として開く玄関の扉。

銀時「神楽テメエ!締め出しやがって…」

ブフォォォォォ!

そして突如として顔面に浴びせられる業火。

たま「銀時様、それはよそ様のネタです。怒られますよ」

プスプスと音を立てる銀さんの大事な大事な髪の毛。
担いでいたモップを下ろすたま。

たま「お帰りなさいませ。銀時様」

銀時「んだよ…たまかよ。ビックリした」

は?たま?

銀時「…お前なんでウチにいんだ?」

たま「私は…」

まさか…!

銀時「あ、アレだから!家賃はちょっと、アレだから!今回はキレが悪かったっていうか…トイレに流しちゃったっていうか流れちゃったっていうか…」

たま「銀時様、取り立てに来たのではありません。私は神楽様がお一人だとお聞きしたので、銀時様が帰られるまでここで待っているようお登勢様から言われて来たのです」

銀時「お、おお…そっか悪ィな。でもなんで神楽が一人だって分かったんだ?」

たま「少し前に…」

言葉が止まり、たまが首をひねる。

たま「…」

銀時「どうした?」

たま「いえ…確か神楽さまがお一人だと伝えに来た方がいらっしゃったのですが…」

銀時「なんだ故障か?」

たま「そんな、はずは…」
/ 215ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp