第20章 選択肢は少なすぎても多すぎても困るもの
この声…どこかで聞いたことあるような…
とりあえず銀さんとの口喧嘩はこのくらいにして、声のした方を振り返る。
そこにいたのは
『ヅラ!!!』
桂「ヅラじゃない、桂ださくら殿」
エリザベスを引き連れたヅラ、もとい桂だった。
桂は私と銀さんの間に割り込むようにして草原に腰を落とした。
銀時「げっ!…いつからここにいんだよヅラ」
桂「だからヅラじゃない、桂だと言っている、銀時」
銀時「人の話はちゃんと聞けよ。ヅラお前ェいつからここにいた?」
桂「貴様こそ人の話はちゃんと聞け銀時。ヅラじゃない、桂だと言っているだろう」
銀時「だーかーら!!!俺は何時からここにいたって聞いてんだよ桂!何回言わすんだ質問に答えろ!」
桂「だーかーら!!!桂じゃない、ヅラだと言っている!!!」
銀時「だーかーら…」
『ヅラそれ、反転してるけど』
桂「何!?」
結局我慢できずに馬鹿2人の手綱を引いた。
一向に話が進んでないじゃない…
『それで?バーベキューに誘ったのは確かだけど、桂は何時からここにいたの?』
桂「銀時がリーダーの信頼を改めて勝ち得たあたりだな」
銀時「最初っからじゃねーか!!!」