第20章 選択肢は少なすぎても多すぎても困るもの
~さくらsaid~
『は、誕生日?違うよ。知り合い皆でバーベキューしようと思って』
銀時「…そ、そうなの?」
『そうなの。はい、お肉』
ポカンとしている銀さんに改めて皿を渡し、隣に腰を下ろす。
『美味しいでしょ、そのお肉。奮発して買っちゃった』
銀時「んー…」
口にお肉を詰め込んだ銀さんからはまともな返事が返ってこない。
『でもこのお肉売ってるお店が遠くてね、もう少し早くに始めようと思ってたんだけどこんなに遅くなっちゃ…っ!?』
いきなり肩を掴まれ、銀さんと正面から向き合う形になる。
そして銀さんは勢いよく息を吸い込み…
銀時「それだァァァ!!!」
叫んだ。
『ギャァァァ!!!』
銀時「お前ェェェ!夕飯前には帰って来るって約束忘れてたんじゃねぇだろうなァああコラあん?お前のせいで銀さんのケツがどんだけ凝り固まったと思ってんだ!!!」
突然すぎる怒りの爆発。
さっき怒ってたのってこれか!
『だから!今言おうとしてたんじゃないのよ遅くなった理由を!それをアンタが遮ったんでしょーが!!!』
不測の事態に思わず語調が荒くなる私。
そんな私に釣られてさらに機嫌を損ねた様子の銀さんが叫んだ。
銀時「理由だァ?聞きたくねェんだよそんなもん!理由なんざ聞いたところで俺のケツが固くなった事実は変わんねーの!」
『アンタのケツなんかどーでもいい!固くなろうと溶けて消えようと私の知ったことじゃないんだよ!大体さっきから何の話してんのよ。大の男のケツなんて固いのが当たり前でしょうが!いちいち細かいこと気にしてんじゃないわよ小さいわね!』
銀時「誰が小さい男だコノヤロー!夜の銀さんはこんなもんじゃねェんだからな!銀さんのエクスカリバー抜刀してやろうか!!」
桂「さっきからなんの話をしているのだ2人とも」