第1章 【怪盗少女】
あれ?
思ってた展開と違う
はバレたらだいたい体を売って見逃してもらってた
今回もそうなると思い車内で待ってるつもりだった
「…通報したりしないの?」
「あぁ。しない。」
どうやらオーディオから声がきこえる
だがこのまま降りてもし通報されたら私が100%悪いことになる
ましてや監視カメラで姿が見えてるのだから動かぬ証拠
なのでSEXでもしてしまえば男も通報できず捕まらない対策になるのだ
「いや…直接謝りたいから戻るまで待ってるよ」
オプティマスは予想外の答えに困った
手馴れた手つきからして常習犯だろうが見逃してあげようと思ったのだ
それ以前にドライバーが居ない状況で警察には突き出せない
「私は戻るのが遅くなる。」
ドライバーのふりをして会話を続けた
「いいの。待ってる。」
動くつもりはないようだ
いつまで待ってもドライバーなど来るわけがない
オプティマスはにきこえないよう小さく排気をため息のように吐く
「今日は夜中まで外に用事があるのだ。そんな時間まで女性一人で歩いては危ない。」
帰るように催促した
「夜中まで?だったら何でキーを挿しっぱなしにしたり鍵をかけずに出てくの?」
「むぅ…」
確かにそんなに車を空けるならおかしかい言い訳だ
「もしかして、アジアの女は嫌い?」
幼くも綺麗な顔立ちをしている日系の
捕まりそうになっても今までこのルックスで男達を黙らせてきた
「いや、そういうわけではない。今日はたまたま鍵をかけ忘れて…」
「ドライバーで運転しなれてるのに忘れるの?」
やっぱりタイプの顔ではないんだろうか
にしてもオーディオから流れる低音の声はイケメンを連想させる声色だった
口調も優しく、席の周りには他のドライバーみたく
飾りや余計な物は一切置いておらずとてもキレイだった
は口止め関係なく会ってみたいと思った
「今日は本当に夜中まで帰らないのだ。」
ムリに追い出すわけもいかず困るオプティマス
それにアメリカの街を一人で、ましてや女性が歩くなど危険な事はさせられない
「…わかった。じゃぁ次いつ休み?」
あぁよかった、と思ったのもつかぬ間