第1章 【怪盗少女】
「この車、カメラついてないし…あっ 時計ある。ラッキー♪」
辺りも暗くなった頃は外にでてドライブレコーダーのついてない車を探す
簡単にかぎのロックをはずし中に入る
小さなポケットに入ってる小銭や時計、
そして助手席のグローブボックスを開けてお札を拝借
後ろのほうにも周り金になりそうな物を盗み車から出た
これを1日に数回繰り返しだいたいニ週間分くらいのバイト代ほど稼いでいた
高く売れる物だと数千ドルになり十分生活の足しになった
* * *
オプティマスは今日はオフだった
ここ最近丸一日休める日がちょくちょくあった
一人で街をドライブしに行き、路肩に停め人間達の様子を見ることにした
カップル同士手を繋ぐ者、生き物(犬)の散歩をする者、ジョギングする者…
あたりも薄暗くなりそろそろNESTへ戻ろうと思ったオプティマス
ふと、ひょこっと窓を覗く女の子を視覚センサーはとらえた
「今日はこのエリアにしよ」
監視カメラがなく、暗い路地
人通りもないので路駐してる車の中をあさってもバレにくい
「おっトラック」
3回目くらいで見つけたのは長距離トラック
長距離は高速道路やパーキングに寄るのでなかりの確立で札があった
よいしょ、と窓が覗けるところまでのぼりドライバーが居ないかを確認
札がある確立が多い反面休憩してるドライバーも多いので人が居ないか確かめる
「いないね♪」
ドアに手をかけると以外にもあっさりドアが開く
「このトラック鍵かけてない…てことは早めにドライバー戻ってくるね。」
見ればキーもさしっぱなしだった
これは早くしないとと急いでグローブボックスを開ける
「あった♪」
やはり札がありそれを全部手に取る
「ちょっと借りま~す」
とおちゃらけた声で言って降りようとした瞬間
「借りるというには随分言いがたい借り方だな」
そう聞こえた声に驚き辺りを見渡すが誰も居ない
「どこから見てるの?」
きっとどこかにカメラがあるのだろう
は逃げずに大人しくした
「ごめんなさい。返すよ」
取った札を元の場所に戻す
「こういう事はしてはならない。わかったら降りるんだ。」