第1章 【怪盗少女】
「オートボット!?あの戦うロボット!?すごーい!!かっこいい!!」
だが思ってた反応と180度違う
はキラキラした目で車内を見渡す
もう少し怖いイメージがあったが今までの優しい言動、行動にそのイメージはなくなった
「私を恐れていないのか?」
「オプティマスは平気!そっかぁ。オートボットだったんだ。
だからずっと待ってもドライバーは来なかったのね。」
あの不自然な回答も納得した
「ずっと待たせて悪いことをした。夜、危険な目にあってなくて良かった。」
自分を気遣う優しい声
オプティマスの事をもっと知りたい
「ねぇ、次の休みも会いたい」
オプティマスにとって軍の人間以外と喋る機会などほとんどなかった
新鮮で貴重だという事以外に彼女自身に惹かれるものがあった
「休みは少ないが、が会いたいというなら。」
オプティマスの返答に「ありがとう!」とハンドルに抱きついた
初めての感触、感覚にスパークが熱くなりトラックの車体は動揺したように揺れた
「わっごめん、図々しかった?」
「すまない。こんな風に外部の人間と接する事はないので少々驚いただけだ。」
今まで接してきた男とは全く違う反応
たくましい声色だが実は全然女慣れ(?)していないギャップが可愛い
こうして2人はオプティマスが休みの日は一般的に言うドライブデートを楽しんだ
「もう盗みはやめたか?」
走りながらと会話する
「ちゃんとした仕事につきました!朝早いから起きるの大変」
は早朝6時から始まる仕事を選んでいた
午後から時間が空いてる方がオプティマスに会えるからだ
自分に会うためにそうしてくれた事を嬉しく思うオプティマス
楽しげに笑ったり、拗ねたり、照れたりと表情をころころ変えるに
オプティマスはもっと一緒に居たいと思った
彼がのちに彼女に心を奪われてる事を知るのはもう少し先だった
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END