• テキストサイズ

君と見る世界の色は【マギ】

第10章 浮かぶ傷跡


「ジュダル…貴様!!!」

「んだよ、そんなに怒るなよ。」

怒りに震えるシンドバッド王とは対称的に、つまらなそうに口を尖らせるジュダルと呼ばれる黒い彼。

彼は強く私の腕を引くと、またゆっくりと宙に浮かび始めた。
「悪いなシンドバッド!今日はこいつ連れて帰るように言われただけだから戦えねえんだ!また今度な!」

「ジュダル、紅奏姫は今シンドリアの大切な客人だ。安安と許すわけにはいかない。」

「それがよぉ、そういうわけにもいかねぇんだよ。」

ジュダルはめんどくさそうに頭をかきながら続ける。


「ちょうどいいやシンドバッド、お前も聞けよ。」




私は彼の言葉を聞いて、息が止まったように感じた。
おそらく他のみんなもそうだろう。これから大きく世界が動き始めるであろう、そんな言葉なのだから。





「皇帝の紅徳が死んだ。だからこいつには煌帝国に帰ってくるように命が出た。」

/ 93ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp