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君と見る世界の色は【マギ】

第2章 異彩の女


「暑い…。」

10年ほど時は流れ、扉の向こうの少女は女性へと姿を変えていた。

長く伸びきったブロンドの髪は優雅に揺れ、白く細い手足には、重い鉄の鎖。痩けた頬と鎖の下で見え隠れする傷が痛々しさを引き立たせる。
細められた栗色の瞳は、目の前にある扉を見つめていた。

彼女の名はカナ。
彼女がなぜ、ここで幽閉されているのか。
なぜ、ここ煌帝国では馴染むことの無い容姿をしているのか。今からそれを語るとしようか。



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