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君と見る世界の色は【マギ】

第3章 隔てるモノ




時は戻る。カナと紅玉の別れからもうすぐ10年になる。


長くなった手足は未だに重い鎖につながれていた。

「………。」
乾いた唇が開くことは無く、カナはただ光のない目で扉を見つめていた。

存在を忘れられたかのように、食事が届かないことが続く日が何日も続く日もあった。
それでも死なないのは、私があくまだからなのか。



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