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運命を紡ぐ人たちとその日常

第3章 「不思議な迷宮に落ちていく」


伯爵と時計屋と時々刺客

珍しくこの時間帯は…
ユリウスと一緒に出かけていた…
と言っても私はアリスと合流して遊園地に遊びに行くんだけど…
ユリウスも仕事で遊園地に行くらしい…
だから一緒に行く事にした…
「アリスとの待ち合わせは…ここで合っているのか?」
「ここなんだけど…」
今私達の居る場所は塔の近くの真っ赤な喫茶店“カフェブラダリ”の前だ…
かなり目立つカフェだからここにしたんだけど…
ってか某ゲームでこんな名前のカフェあったな…
本当にあったとは…
「おい…スノウ…」
えっ…周りを見渡すと…
真っ赤なスーツの集団に囲まれていた…
アリスは遠くの方で赤いスーツの男性に捕まっている…
それにしてもダサい格好だよな…
ちらっとユリウスの方を見る…
彼は銃を取り出してスノウに目くばせしてくる…
殺って良いという合図だ…
殺すのは気が進まないけど…
「お前は…この雑魚を…」
集団のリーダーだと思われる男性が私を指さしてくる…
誰が雑魚だ…
銃を取り出すと…私の事を雑魚だと言った男性の左胸に撃った…
ユリウスも銃で次々と刺客を倒していく…
集団が怯んだ瞬間ナイフを取り出し、アリスの方に駆け寄って行く…
アリスを捕まえていた男性の脇腹にナイフを刺した…
「アリス…大丈夫?」
「ええ…スノウ!後ろ!」
あ~後ろに刺客が近づいて来ていたのは知っていたけど…
私達の会話を…
「邪魔しないでくれませんか?」
まだ使い慣れない魔法で燃やした‥
アリスは唖然としている…
あ~アリスにはまだ誤魔化しておかないと…
「今のね…ライターと灯油でやったのよ‥」
そう言うとライターと灯油の入った袋を取り出した…
ボリスに頼まれていた物が役に立つとはね~
でもこれ…何に使うんだろう?
まあいいや…
銃で敵を倒していく…
カフェから敵が増えてきた!
何人居るんだよ…
「ユリウス!アリスを連れて先に…」
「しかし…」
「私は隙をついてそっちに必ず合流するから!」
そう言うとユリウスはアリスを連れて遊園地の方に向かった…
2人の姿が見えなくなった頃…
「私だって…これ位出来るんだから!」
近くの噴水からの水を利用して地面を凍らせる…
紅いスーツの刺客だけ凍らせた…
良し…これで逃げますか…
私が逃げた後…
ブラッドが出てくる…
「面白い…」
そう言って笑いながら部下たちに…
「片付けろ…」
命令した…
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