第6章 「生まれ変わった後に」
石のペンダント
8歳の春に不思議な女の子と出会ってから数か月が過ぎ…
夏になった
あれからアリス石のペンダントは私の部屋にあるドレッサーの引き出しにしまってある
最初の内はいつも身につけていたんだけど持ち歩くと何処かに落としてしまいそうだから大切にしまっている
今日はカミツレさんが泊まりにに来るってノボリ兄さんが言ってたっけ
夕ご飯の材料を買い行かないと
私はデンチュラとシャンデラを呼ぶとライモンシティに向かった
「ついでにギアステーションにも寄ろうかな…ね、シャンデラ!デンチュラ!」
二匹は返事をするかのように鳴くと買い物かごを持ったシャンデラが私の周りを飛び回る
兄さん達のシャンデラと違って私のシャンデラは元気が良すぎます
デンチュラは真面目な性格ですし偶にこの二匹の衝突が多い
私には兄さん達しか居ないから分からないけど
あまり喧嘩と言う喧嘩をした事が無いからね
私はライモン中央駅行の切符を買うとデンチュラをモンスターボールの中に入れた
危ないからバトルの時以外はポケモン1匹しか出せないらしい
「今日の夕ご飯はシチューにしようかな」
クダリ兄さんの嫌いな人参も入れられるし、ノボリ兄さんが苦手な玉ねぎも入れられるし
何よりカミツレさんの好きな食べ物だし
あっプリンも買っておかないとなと思いつつ外を見た
数時間後
夕ご飯を食べ終わった4人はテレビを見ていると
ふと自室においてあるネックレスが気になった
「どうしたの?」
「うん、ちょっと気になった事があるから自室見てくる」
自室に戻ってみると引き出しが一瞬だけ光って元の状態になる
私は首を傾げるとみんなの居るリビングに戻って行った
それからはそのペンダントの様子が変わる事が無かった
数年後に本当の力を取り戻すまで…