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運命を紡ぐ人たちとその日常

第3章 「不思議な迷宮に落ちていく」


ハートの城の裁判

これは、いつの時間帯だったか…
「次の罪人…」
「首を刎ねよ…」
私とアリスはビバルディに会いにハートの城にやって来た…
メイドの方に謁見室に案内されたのはよかったんだけど…
「ねえ、アリス…ビバルディ‥斬首刑か絞首刑しか言ってない…?」
「ええ…少なくとも無罪はなさそうね…」
本当にそれしか言い渡して無かった…
陪審員も居ないし…よく成り立つな…
「陪審員って居ないの?」
とりあえずペーターに聞いてみるか…
「以前は居たのですけれど…」
あ~ビバルディの気に入らない判決が出て処刑されたのね…
ってアリスは自分が裁判長をやるって言ってるし…
いくらビバルディでもさすがに…
「そんなにやりたいなら…裁判長に任命する…スノウは陪審員でもやっておれ…」
えっ?
ちょっ…この仕事って私たちみたいな小娘がやっても良い事なの?
滞在してる領土も違うし…
ビバルディは自室に戻っちゃうし…ペーターは嬉しそうにぴょこぴょこと跳ねてるし(笑)
「今までの裁判を無効にして…」
アリス…それは無茶だと思うよ…
ペーターも…仕事中なんだ…って
アリスがペーターを殴った!
良い感じにパンチが入ったな…
「私は裁判長よ!言う事聞きなさい!」
うわぁ…凄い…
感心してみてると…
「スノウもボーっとしてないで参加して」
あ~分かった…
って言っても、裁判の内容自体が言っちゃ悪いけど…くだらないから無罪で良いと思うよ~
アリスは罰を与えると言っていたけど…
彼女は優しいから…
私みたいな…人間よりも…
いつかはまた…あの狂った世界の輪に加わるんだもの…
アリスは…私が私でなくなっても…親友でいてくれるのかな…?
まだアリスに言っていない事は沢山ある…
いつまでこの夢が続くのかな…?
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