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運命を紡ぐ人たちとその日常

第3章 「不思議な迷宮に落ちていく」


クリスマスの奇跡

あの時は…初等科に上がる少し前だっただろうか…
アリスが現実主義になる5~6年前だからそうだ…
季節は冬…クリスマスだった…
2家族の両親はクリスマスの準備…
ロリーナさんとイーディスは買い物に出かけてるので…
朝からスノウとアリスはドリームローズ家の居間でツリーの飾り付けをしていた…
サンタさんは今年も来るのだろうか…?
2人ともワクワクしている…
「今年はサンタさんに何をお願いしたの?」
「私は…」
和気あいあいと話していると誰か来たようだ…
「は~い!」
スノウが出ていくと誰も居なかった…
おかしいな…と思いつつ部屋の中に入っていく…


そして、夜になった…
パーティも終え、子供たちは寝る時間になる…
今夜はスノウの部屋にアリスが泊まる事になった…
「明日が楽しみだね…アリス」
「ええ…」
2人はそれぞれプレゼントを出す…
交換すると開け始めた…
スノウがアリスから受け取ったプレゼントは時計だった…
トランプモチーフの…
アリスの手には青いリボンとハンカチが握られている…
「ありがとうスノウ…このハンカチって…」
このハンカチは…この間アリスが欲しいと言っていた物だった…
リボンは…青いエプロンドレスに似合うと思って買って来たものだ…
2人はそれぞれのプレゼントを抱きしめながら眠りにつく…
バクのぬいぐるみのキーホルダーが光った気がした…


そして深夜…
スノウとアリスは鈴の音で目が覚めた…
窓の外を見る…
「アリス…今の…」
アリスも恐る恐る外を覗くと…
外のモミの木が七色に光っていた…
勿論あそこは電飾を飾っているわけでは無い…
「どうなっているの…?」
「綺麗…」
空を見上げると…ソリとトナカイの上に座っているサンタクロースが見えた気がした…
もしかすると早めにプレゼントをくれたのかな…?
サンタさんありがとう…とつぶやくと眠りについた…
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