第2章 「時の流れるままに」
魔女の時計5
一方アリスは…
また鏡の湖に来ていた…
「また…」
「決めたのか?」
「私は…今の国に大切な…ユキという友達が居るから…離れたくない!!」
アリスが叫んだ瞬間…湖の鏡が割れた…
その中から水流の渦がいくつも出ている…
真ん中に氷が張っていて…ユキが真ん中に居た…
「アリスさん!!」
「おいおい…驚かせたりするのは…サーカスのお家芸だぜ…お嬢ちゃん…」
「アリスさん!!じっとしてて!!的が外れます!!」
「そこから魔法を放つのか?」
「…」
ユキは杖を一振りすると…トランプがジョーカーを切りつけていく…
「ぐはあ…」
「本当は、クリスタルで攻撃したかったのですけれど…私は、ナイトメアと違ってクリスタルは操るのが苦手みたいで…でも、ご安心ください…思い切り痛い目にあって…死んでもらいますから…」
ユキはニッコリと微笑んで一気に氷の剣を創り出して…止めを刺した…
アリスはボー然と立っている…
「さあ、帰りましょう?アリス…」
「ええ…でも、どうやって?」
確か…
「どうやってって…こうやってですよ…」
そう言うと、箒を取り出した…
「さあ、後ろに乗って下さい!!」
しっかりと捕まっていてください!!
という声が聞こえたかと思うと…湖の中にダイブした…
…
…
暫くして…
「アリスさん…目を開けても大丈夫ですよ…」
という声が聞こえた…目を開けてみると…
何処かの学園の様な風景の上を飛んでいる…
「ここは?」
「シンフォニアよ…魔法学校なの…もうすぐダイヤの国に着くので…捕まっていてください!!」
2人は、光の中に突っ込んで行った…
…
…
数時間帯後…
アリスとユキは仲良く魔法薬屋で昼寝をしていましたとさ