第2章 「時の流れるままに」
魔女の時計2
場面が変わって…
ナイトメアの領域…夢の世界を光が彷徨っていた…
だが、アリスの知っているナイトメアでは無かった…
「迷っているのかい?ユキ…」
「ええ…私の魂だけ転生の魔法を行った時に別れてしまって…」
「もう一つの方は…?」
「シルバーと一緒に他の世界に転生して行ったわ…」
「そうか…」
「私は…これからどうなるのかな…?」
ナイトメアは優しく光を包み込む…
「心配いらないよ…ユキ…」
ナイトメアのささやく声が聞こえた…
…
…
また場所が変わり…
兎耳の少年と幼い兎耳の少女が仲良く遊んでいた…
「もしかして…ペーターとユキ?」
確か…ペーターとユキは親戚だ…
…
また場所が変わる時…
隣にクローバーの国のユキが立っていた…
「こんにちわ…アリスさん…」
ユキは微笑んでいた…
「ユキ!!」
アリスはユキに抱き着く…
「くっ苦しいって…」
「ごめんなさい…でも、嬉しくて…」
ユキはアリスの事を見つめると…
「私の過去を見せてあげる…」
ユキはアリスの手を握った…
アリスもその手を握り返す…
…
…
場所が変わって…
幼いユキは小さい時から魔法を使っていた…
ペーターと一緒に本を読んだり遊んだりして過ごしていた…
また、場所が変わる…
帰る途中のユキとペーターはユキの親がペーターの親に殺される所を目撃している所だった…
…
…
場所が変わって…
ペーターが銃を取り出し…自分の親を殺した…
ユキを抱きしめている…
「大丈夫ですから…」
その言葉だけが響いた…
…
今度はハートの城の庭園になった…
ユキは魔女に…
ペーターは白兎になった…
…
その後…
この時間軸のユキはクローバーの塔所属の役持ちになった…
補佐官として魔法薬屋として働いていた…
…
場所が変わり…
ユキは血を流して倒れている…
幼いナイトメアがユキの名前を呼びかけている…
エースにユキの時計は持って行かれる…
…
場所が変わり…ユリウスの部屋になると…
ユリウスが彼女の時計がわずかに動いている事を知った…
すると急に時計が光って消えて行った…