第2章 「時の流れるままに」
ダイヤの魔女とホワイトジョーカー
※こっちは、測量会の方のダイヤの国です!!
…
ユキはナイトメアの薬の材料を揃えに駅のマーケットに来ていた…
粗方そろえた後‥
「やあ、ユキ」
妖しいふざけた格好をしたお兄さんが出て来た
この人、久しぶりだな~
「あっ怪しい人…無視しとこっと」
自分と同じ役持ちだが…怪しい人には変わりない…
目の前に出て来たジョーカーを無視する…
「こらこら無視しないの…」
「私、怪しい人とは話さない主義なので…」
「怪しい相手じゃないでしょ?魔女…ユキ=クリスタル」
私は足を止める…
「私にとってはあなたは怪しい人です…用件は何ですか?ジョーカー」
杖を出して警戒しながら返答を待つ…
「…そんなに俺の事が嫌い?」
「当たり前よ…この間…人の薬棚を壊したし…依頼で作っていた薬に細工はするし…」
「わーわー落ち着いてユキ」
私の杖から火花を出していたので…ジョーカーがなだめる…
「で、何ですか…さっさと要件言ってください…これから駅長の薬を作らないといけないんですから…」
「ユキの役割って…本来は違うよね?」
「何?…文句ある?」
「もっとこう…魔法使わないの…?」
「この間使った。それに、本来の役割はあまりやる事が無いのよ…」
「だったら…」
「私情で仕事増やしたらお店出入り禁止にするから…」
「それは勘弁…」
「でも…今の所は私のあっちの仕事もお休みね…」
「ん?どうして?」
「私は本来案内人といっても余所者のアリスとかの存在ではなく、本当に迷い込んだ人を案内する兎だもの…後は、希望…つまり、世界を繋ぐ道や空間、穴を守る役割…」
希望を与える存在のカードの本来の意味はそうだ…
普段はほぼユリウスがやってくれているから…忘れかけていたけど
ユリウスは時計塔の番人だからな~
「君は…俺たちの側の方に居た方が…」
「断ります」
誘ってくる道化師に笑顔で断ると駅の自室に戻って行った…