• テキストサイズ

[ONE PIECE] 癒し恋 〜過去ver.〜

第1章 目が覚めて。





「んーとねェ…お前、“清者”って知っているか?」
「“清者”…? ……………えっ⁉︎」

コビーは信じられない、とでも言いたそうな顔をしている。

「ま、まさか。本当なのですか⁉︎ あの本に書いてあった、伝説とも言える…⁉︎」
「おー。…あ、誰にも言うなよ? まぁ後の会議で全部分かるが」
「は…はいっ‼︎ 死んでも絶対に言いません‼︎」
「…死んだら元も子もねェよ」
「あはは…そうでしたね…」

コビーはポリポリと頭をかいた。

「そーいやぁ、今日はあいつと一緒じゃねェのかい?」
「あいつ? ……あぁヘルメッポのことですか? あいつは今別の仕事中です。」
「そーか。」
「じゃー僕はこれで‼︎ 失礼しました‼︎」

ビシッと敬礼するコビー。

「あーりがとさん」

青雉はヒラヒラ適当に手を振り、コビーを見送った。

「…さてと。」

手には書類。
バーっと全部に目を通す。

「…めんどくせェ」

書類内容は“清者”についてのことと、後で開催する会議についてだった。

「…やっぱり“モノ”扱いか」

チッと小さく舌打ちした。

「あーあ、だんだん分かんなくなってきたなァ…」

チラリと真鈴を見る。

「“正義”、ねェ…」

青雉は書類をぐしゃっと握りつぶし、ゴミ箱に投げ入れた。





/ 24ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp