第2章 世界会議
……ところ変わって、会議室。
世界各国から集まった海兵達がビッシリ並んでいた。
(か、海兵がいっぱい…しかも皆背ェデカイ……というか、女の人、結構いるもんだな…)
キョロキョロと周りを見渡す。
…と1人とは言わず、何人も目が合った。
(……いやだ)
そんなことを考えているとはつゆ知らず、センゴクは会議を開始した。
「今から緊急会議を始める‼︎」
『はっ‼︎』
海兵皆が敬礼した。
「…私の隣にいる少女が問題の“清者”だ。“清者”はー…(細々とした説明…省きます)」
皆真剣にセンゴクの話を聞く。
(…本当にそんな力、持っているのかなぁ)
真鈴は自分の手を見つめた。
力を入れてみるも、何も起こらない。
「…よって、悪質な海賊共の手に渡るということは、あってはならないことだ‼︎ 過去に一度、“清者”…“花子”が海賊に攫われたことがあった…その被害はとてつもなかったそうだ。」
(“花子”って…バリバリ日本名じゃん⁉︎)
…心の中で1人ツッコんだ。
「…で、“清者”の配属を転々とさせたいのだが…だいたい1ヶ月間。本部→どこか→本部→どこか…のようにパターン化したい。“清者”の能力を高める為にもな。」
「細かいのぅ…」
「お前は黙っとれ、ガープ‼︎」
しぶしぶせんべいを齧るガープ。
(…なんかいいな、このお爺ちゃん)
真鈴はクスリ、と心の中で笑った。
「…来月、本部以外の場所に“清者”を移したいのだが……どこかないか?」
会場が一気にざわめき始める。
(1ヶ月間はココにいられるんだ…‼︎ じゃあ、青雉と離れない‼︎)
ふと横の方にいる青雉を見た。
青雉もこちらを見ていたようで、目が合った。
ニコリと微笑んだ。
「っ‼︎」
青雉は瞬時に顔を真鈴から背けた。
「? 青雉、何しちょるんじゃ。気分悪いのか?」
「いや…何もねェ、ほっとけ」
「ほっとけ⁉︎ せっかく人が心配したっちゅうのに…」
隣にいた赤犬に睨まれた挙句心配された。
…一方真鈴はいきなり顔を背けられ、ちょっと傷ついていた。
「いないのか? …じゃあ指名するしかないの」
「わしはあそこがいいと思うんじゃが?」
そう言ってガープが指指した人物はー…
「…俺、ですか?」
G-5支部中将“白猟のスモーカー”だった。