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戦国四重奏 (戦国無双3)

第4章 story4“君のとなり”



「…父上」

幸村は落ち着いた声で、そして強い眼差しで父を見つめて言った。

「私は…真田幸村です!婚姻などに頼らずとも私は…私は必ず真田を大きくして見せます!!!」

そう言い切った幸村は昌幸の返事を待たずに部屋を飛び出した。


今のままじゃ駄目だ、もっと強くならなければ。

強くなって、名をあげて、彩芽を迎えに行く。

幸村の中に芽生えた新たな志だった。


「待っていて…必ず、私が迎えに行きます」


自身に誓うように幸村はそう呟いた。


それから幸村は再び鍛練場へと戻り 、槍を振った。


立ち止まってる暇は、ないのだ。


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