第3章 ハートの海賊団
/////近い近い近い近い‼︎
ローと私の距離がゼロ距離なんですけどっ‼︎密着してるって‼︎いや、嬉しいよ。私の中でローは、ONE PIECEで上位に入るほど好きなキャラだし…
モモコ
「ト、トラファルガーさん…じゃあ私は、これから何をすればいいの?」
早くローの腕から抜け出したくて、話題をふる。
ローは、私から離れるとタンスの中をゴソゴソしだした。
私は、ふぅと息をはいた。まだ心臓は、ドキドキしてる。正直…うるさい。
ロー
「お前は、まず着替えた方がいい…人間屋の時の格好のまんまだからな。この部屋で着替えてる間に俺はさっきも言ったが、クルー達にサクライ屋のことを伝えてくる。服は…これを着てろ」
キレイにたたまれた服を渡された。
この海賊団のマークがプリントされていた。
ロー
「悪いが…次の島まで俺の服で我慢してくれ…」
モモコ
「分かりました、トラファルガーさん」
部屋を出て行こうとしたローは立ち止まり、振り返ってモモコを見た。
ロー
「その《トラファルガーさん》って呼ぶのやめろ。お前は、俺の船のクルー。つまり仲間だ。俺のことは…そうだな…《さんづけ》じゃないならなんでもいい。
あと、仲間に敬語はいらない。分かったか?」
モモコ
「分かりまし……分かった。じゃあ、キャプテンかローって呼ぶね。あと、私の呼び方をサクライ屋じゃなくて、モモコって呼んでほしいな…」
ロー
「あァ、いいぜ…モモコ。さっさと着替えろよ」
そう言って部屋から出て行った。
ロー
(モモコは、なんで俺の名を知ってるんだ?別の世界から来たらしいが…まだ、何か隠してそうだな…)
甲板に向かって歩きながらそんなことを考えていた。
モモコ
「…リュウ。まだ、あなたに伝えてないのに…現実世界に帰りたいよ。あなたに会いたいよ…」
泣きそうになるのを堪え、着替えようとしたが、ローから借りた服は、フード付きのパーカーとパンツ。
どちらも私には大きすぎる。パーカーの裾をまくり、パンツの裾も何回か折ってピッタリだった…
ただ…胸周りが大きく開いているのは、どうしようもできなかった…
フードをかぶったら少しマシになった。
ぶかぶかじゃん。ロー、身長高すぎでしょ。
コンコン
誰か扉を叩いた。