第8章 嘘…だろ……
ローside
コンコン
戸をたたく音が響いた。
?
「キャプテン、今いいですか?」
ロー
「ああ、入れ」
ペンギン
「船長……あの」
ロー
「ペンギンか……どうした?進路のことか?」
ペンギン
「いや…俺もそうなんですけど、他の船員もモモコさんのことを心配していて…」
ロー
「あァ…そういうことか…
それならもう大丈夫だ。
処置を終えて、今は寝ている」
ペンギン
「あっよかったです…
モモコさんはどうして血だらけに?」
ロー
「あれだ…物置っぽくなってた部屋あっただろ?
医療器具が山積みになってたんだ……
それが崩れて、硝子が割れて…だ。
ペンギン、今ひまか?」
ペンギン
「え?いや…」
(いやな予感……)
ロー
「暇だよな?」
ペンギン
「ひ……ひまでしゅ」
(うわっ!噛んだし!!!!
でしゅってなんだよ)