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ぶいろく一家

第7章 六章「桜舞う樹の下でも、いつもどおり」


目的地に着き、シートを敷いた。

「さーて!花見と行きますかー!!」

そのイノッチの一言で、花見が開催された。
一応、公共の場なのでメンバーは変装している。恐らくそう簡単にはバレないだろう。
私の作った弁当を食べ、私以外はお酒を飲み、わいのわいの楽しんでいる。

「よーし!王様ゲームしようぜー!」
「合コンじゃないんだから…」
「剛」

まーくんが真顔でそう呼んだので、嗜めるのだろうと思ったが…

「ナイスアイディア」

と、親指を立てて言い放った。
そういうわけで始まった王様ゲーム。
博君が握った割り箸をみんなで取っていく。

「王様だーれだ!」
「よっしゃ俺だー!!!」

一番目の王様は提案者の剛だ。

「じゃあ、1番と3番が、ポッキーゲーム」
「俺1番や」
「げー。岡田とポッキーゲームー?やだー!」

1番は准君、3番は健ちゃんだった。

「ほんまは嬉しいんやろ?健君。なぁ、ほら、もっと顔近づけてぇや。はあはあ」
「おまわりさんここに変態がいます」
「最近准君のキャラがよくわからなくなってきた」

ぶーぶー文句を言う健ちゃんだったが、仕方なしにポッキーゲームを始める。

「ちょ、准君速い!ポッキー食べる速さ尋常じゃないよ!?」
「どんだけガツガツしてんだよお前!」

唇が触れる寸前に、健ちゃんが急いで顔を離す。
…准君本当にホモじゃないよね?

「はい、つぎつぎ」
「お、王様俺だ」

次はまーくんだ。

「じゃあ、5番が王様の頬にキス」
「坂本くんさ、それが泉じゃなかったらどうすんの?」
「それはそれで思い出じゃないか…」
「もうやだなにこのホモ軍団!!」
「失礼な!!」
「…まぁ、5番は私なんだけどね」
「うおっしゃぁぁぁぁぁ!!!」
「坂本くんコンサートの時より声出てない?」

というわけで、まーくんの頬にちゅ、と軽くキスをすると、案の定ブーイングの嵐。そして、みんなの闘争心に火がついたようだ。

「あ、王様私だ」
「泉、4番が王様に熱いキスとかにしない?」
「しない」
「バッサリ!」
「じゃあ、4番が最近あった恥ずかしい事を告白」

健ちゃんが悶える。

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