HQ‼︎ Language of love《短編集》R18
第18章 スイートホリデー《縁下 力》
「こういうのが力は好きかな、って…。思いきってイメチェンしてみたんだぁ。」
「なんか…、いつもと違うとやばいな。緊張するわ…」
照れたように片手で口元を覆う力、ちょっと耳が赤くなってて、かわいいな。
いつも優しい力が私に戸惑う姿は新鮮で、こっちまでドキドキしてきちゃうよ。
「‥お姫様みたいだな」
「えっ!?」
彼の口からの予想外の言葉に戸惑う。
「いやっ、その…。ごめん変なこと言って‥。あぁ、駄目だな俺‥反則だろ…」
「私がお姫様だったら、力は王子さまだね?」
きっと私の顔も今、真っ赤だけど。滅多に見られない彼の慌てっぷりに、少しだけからかう。
「じゃあ…、行こうか」
すっと、差し出した彼の手に、私も手を重ねる。
「そんなに、にやにやしないでよ…。俺まで恥ずかしくなるだろ?」
「にやにやなんてしてないよー?幸せだなーって思ってるだけだよ」
楽しいデートが始まる。