HQ‼︎ Language of love《短編集》R18
第18章 スイートホリデー《縁下 力》
「ちょっと早く来たかな…」
時刻は待ち合わせ15分前、休日の駅前は予想よりもこみ合っている。
昨日は恥ずかしながら、今日が楽しみでなかなか寝れなかった。
はどうだったのかな…。
「‥ら、力!お待たせ…?」
「えっ、‥?何処に‥」
俺の名を呼ぶの声が聞こえた気がしたけど、見渡しても彼女の姿は見当たらない。
「ここだよ、力っ」
俺がキョロキョロしていると、痺れを切らした彼女がピョンと跳ねて手を振ってくれた。
「えぇっ!?どうしたの、‥その格好は」
「えへ、変かなぁ…」
いつもの茶髪でメイクをキメたイマドキな女子高生なの面影は、驚くほどにない。
艶々黒髪のショートヘア、清楚でフェミニンな桃色のワンピースにベージュのカーディガン姿。メイクもいつもよりナチュラルで薄めの自然な印象を受ける。
「‥かわいいよ、似合ってる」
「ほんとう?」
どんな姿のも好きだけれど、今日の姿はなんと言うか…、俺の好みにピッタリだ。