HQ‼︎ Language of love《短編集》R18
第15章 君と見たい景色《東峰 旭》
「あぁ、春高までもう日がないからな。みんないい調子だよ」
は一年生の時、俺らと同時にバレー部に入部し、マネージャーとして清水とともに俺たちを支えてくれていた。
しかし、元々体が強い方ではなかったが、2年生になってからは拍車が掛かり、部活は休部して学校に来ることも少なくなっていた。
そして最近になって、手術が必要と診断され、この病院に入院している。
「…春高、見に行きたいなぁ」
彼女の横顔は、触れたら消えてしまいそうなほど白く儚い。ほんの数日前に会った時よりさらに蒼白だ。
見ていてこっちが辛いくらいだ、はそうとう苦しんでるよな。
「それくらい、手術が終われば絶対叶うよ。俺…らが絶対春高に行って見せるから、待っててくれるかな?」
彼女の手を握れば、指は細く、掌はとても小さい。強く握れば簡単に壊れてしまいそうなほどに。
「、大丈夫だよ。俺が絶対元気になったに春高の景色を見せるよ」