HQ‼︎ Language of love《短編集》R18
第15章 君と見たい景色《東峰 旭》
今日も俺はの元へ行く。…は無理して来なくていい、って言うけど、無理なんてしてないんだ。
俺が君に会いたいだけだ。
この時間帯のひと気の少ないバスに乗り、彼女のまつ場所へと向かう。
「…すみません、 さんのお見舞いに来ました。今、大丈夫ですか」
「はい、大丈夫ですよ。205号室ですね」
見舞いの際にはナースステーションで受付を済ますのがここの決まりだ。
…この病院には何度も来ているから、もう彼女の部屋番号は分かっていて、自然に足が赴く。
3回ほどドアをノックし、一枚のドアを隔てて彼女に声をかける。
「、旭だけど。起きてる?」
「…入っていいよ」
暫くの間を置いて、返事が聞こえた。
「ごめんな、寝てるの邪魔したかな」
「ううん、ちょっとウトウトしてただけだから」
座って、とベッド横の椅子に促される。
「毎日来てくれなくてもいいんだよ、旭。部活、最近もう?大地も孝支も、あと潔子ちゃん」