HQ‼︎ Language of love《短編集》R18
第37章 ✴︎熱と感触《木兎 光太郎》(楓夏さんリク)
「‥ん‥っ」
カーテンをそっと開けると、一瞬眉を潜めて息を漏らした光太郎。
「起きて、光太郎。デート、行こうよ」
優しくそっと身体を揺すりながら声を掛ける。
けれど、返事はない。
そういえば、木葉たちが光太郎は朝が弱くて遠征は困る、って言ってたけど本当だなぁ。
「もぅ‥っ、光太郎ー起きてよーっ」
激しめに揺すっても、起きる気配はなし。
「‥キスするよ?」
前髪が下ろされていて、ちょっと半開きの口が可愛らしく思える。
そっと髪を撫でて、頬に口づけをする。
「‥チュ」
「ん、のエッチ」
「ひえっ‥!こっ、光太郎!?」
ぐいっ、と二の腕を引かれて布団の中に連れ込まれる。
「キスしてくれっかな、って思ってたらしてくれたから。‥木兎くんの寝起きを襲うなんて、エッチだなぁ」
「なかなか起きないのが悪いんだよ‥?」
私の小柄な身体はすっぽりと彼の腕に収められた。
「悪いけど、今日はお家デートに変更。エッチなのせいだからね。‥朝から何だけど、寝るぞ」