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HQ‼︎ Language of love《短編集》R18

第37章 ✴︎熱と感触《木兎 光太郎》(楓夏さんリク)


「光太郎ーっ、おはようー」

今日は久々のデートを約束した日。
鈍感な彼からの申し出に、心踊って待ちきれなくて、昨日も遅くまで寝付けなかった。

「あら、ちゃんおはよう。ごめんね、光太郎まだ寝てるみたいで。勝手に上がっていいからね、私これから仕事だからよろしくね」

「そうなんですね‥、もう光太郎ってば。行ってらっしゃい、おばさん」

家族ぐるみの付き合いのおばさんにも挨拶をして、玄関先で別れあと、二階の光太郎の部屋に脚を運ぶ。

「光太郎っ、入るよ?」
数回ノックをして、返事もない。
きっと彼の事だから、昨夜も遅くまでバレー漬けで疲れて眠っているのかな。

「‥光太郎」
なるべく音をたてないようにドアを開けて、覗きこんだ。

カーテンからの朝日の漏れ日の中、リズムよく刻まれる寝息が聞こえる。
起こすの、可哀想だしゆっくり寝させてあげたいけど‥。以前、起こさなかった時には、せっかくとイチャイチャできる日だったのに‥なんてショボくれてたから、そうもいかない。

私としては寝てる、髪型のせいか少し幼い彼を見つめるだけで、満足してるんだけどな‥ぁ。
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