HQ‼︎ Language of love《短編集》R18
第36章 ✴︎俺を感じて《赤葦 京治》(みーみさんリク)
半ば強引に彼から合意を引き出して浴室に駆け込んだ。
「はぁあ‥っ、何か今日の京治くん‥いつもと違うかも」
熱めのシャワーを浴びながら、独り言のように呟く。
いつもの優しくリードしてくれる彼じゃなく、余裕がなくて強引。‥そんな所に一層ドキドキする自分の存在もいる。
待たせちゃいけないと思って、早めに済ませると、脱衣場には彼の服が置かれてて、袖を通した。
‥やっぱり大きいなぁ、いい匂いもする‥。
「お待たせしました‥京治くん」
下着を全部着けていくべきか、悩んだ挙げ句着けた。
着けないでいくのはなんだか据え膳みたいで憚られた。
「ん」
とんとん、とベッド横にもたれる彼が自身の膝を叩いた。
これは、座れってことだよね?
足を伸ばした彼の間にちょこん、と入り込む。
「、俺と同じ匂いするね。‥これはくる」
抱きしめられるとまた、彼の髪が掛かる。もう乾いていて固めの髪がチクチクする。
「もう懸念事項はないでしょ」