HQ‼︎ Language of love《短編集》R18
第36章 ✴︎俺を感じて《赤葦 京治》(みーみさんリク)
「お邪魔します。」
「ただいま‥。、俺の部屋、先に行っててくれる。悪いけど、汗臭いから、速攻でシャワー浴びてくる」
家を訪れてみると、両親は帰りが遅くなるそうで自然と二人きりになった。
「お邪魔しまーす‥」
慣れた京治くんの部屋のドアをノックして入る。
相変わらずいつ来ても整った無駄なもののないレイアウトの部屋。
机の上には読みかけのバレー雑誌が開かれていて、それが彼を普通のバレー少年であることを物語っていてほっとする。
特に意図なくベッドの上に腰を下ろした。
「お待たせ、」
Tシャツにスウェット姿の彼がベッドに登ると軋む音がして、私を後ろから包み込んだ。
「京治くん‥いい匂いするよ」
「ん、抱いていい‥?」
返事をする間もなく、彼のキスが首筋に落とされた。
「んっ‥っ、き、京治くんっ!」
洗い立ての髪が首筋に掛りこそばゆい。
必死の拒否も虚しく止めてくれない彼の肩を掴み、全身の力を込めて体を剥がした。
「ごめんね、嫌な訳じゃなくて‥っ。あの、京治くん、シャワー‥私も浴びさせて?」