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HQ‼︎ Language of love《短編集》R18

第36章 ✴︎俺を感じて《赤葦 京治》(みーみさんリク)


「お疲れ様、京治くん。」
「、うん。‥じゃあ皆さんお先に失礼します。」

部活後の校門前で声を掛けると、バレー部の先輩に別れを告げ一礼した京治くん。

「いいよなぁ赤葦!かわいい彼女と帰りかぁ‥」
「こんなにかわいい子となんて、赤葦も隅に置けないなー」

「木兎さん、木葉さん‥からかわないで下さいよ。彼女も困ってるんで」
目の前で繰り広げられる先輩らしき人二人が京治くんをからかう光景。

「、もう早く帰ろう。じゃあ帰りますので」

私の片手を掴み引くとちょっと早足で歩き出した。
「もういいの?」
「うん、構ってると長いからね。大丈夫だよ」
「そっか‥」

通常から口数は多いとは言えない彼は、黙って私の手を引き歩き続ける。
沈黙を破った彼の言葉は突然だった。

「‥今から、俺の家来てよ。」

「いいの?‥なら、寄って行こうかな。」
「そう」

彼の家に行くのは初めてじゃない。何度かお邪魔して、することは済ませた。

京治くんが私を家に呼ぶってことは、‥そういう事なのかな。

家に誘いを受けただけで、心臓が鳴り止まなくなって、この音が手を伝って彼が分かってしまわないか、家につくまで気が気でなかった。

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