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HQ‼︎ Language of love《短編集》R18

第31章 鈍感王子さま《岩泉 一》(kayさまリク)


私が岩ちゃんとお付き合いを始めたのはもう半年くらい前のこと。共通の知り合いを経ての出会い、そしてお付き合いの運びとなったことは、まるで昨日のように覚えているよ。

だけれど今、私には悩みがある。それは‥

「岩ちゃんとね‥まだ、き、キス‥してないの。変かなぁ?」

こんなこと、口にするのも恥ずかしいけれど、どうしても誰かに聞いてほしかった。

「うーん、岩ちゃんも鈍感だからなぁ。そういう事に疎そうだからね、うんうん。」

及川さんは何故か勝手に解決してうなずいている。
そして、良いこと思い付いた!、と拳を手のひらに合わせた。

「じゃあさ、ちゃんから誘惑しちゃえば??」
「ええっ!?」

「あとは、岩ちゃんからしてくれないなら、ちゃんからしちゃうのもアリだよね」

‥及川さんの私の頭では思い付かなかった驚きの提案に戸惑いを隠せない。

「おい、及川何してんだ」

「げ、岩ちゃん!?」
「岩ちゃん!?」
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