HQ‼︎ Language of love《短編集》R18
第27章 Today’s cake…?《黒尾 鉄朗》
「ありがとう、ご飯にしよ?」
「おー、腹へったな。‥これはまた、随分と豪華ですねさん」
目の前に並ぶサラダ、チキン、クリームシチューに、俺のケーキ、そして。
「‥これは何ですか」
俺が指差すのは真っ赤なリボンを纏った、似つかわしくないもの。
「何って、秋刀魚?」
当然でしょ、見て分からないの?とでも言いたげな顔。
「ブハハ‥っ、秋刀魚の塩焼きにリボンて‥。しかもクリスマスにか‥っ」
思わず吹き出して笑いが止まらない。
「酷いっ!鉄朗が好きだから作ったんだよ?」
「悪い、悪い。ただリボンて。さすがだな、安定のナイスボケ」
「ボケじゃないもん‥」
頬を膨らませて拗ねるをなだめて、食卓の席についた。
「じゃあ、メリークリスマス、乾杯‼」
「乾杯ー‼」
シャンメリーのグラスを合わせ、料理に手をつける。
「ん、相変わらず料理上手いな。秋刀魚も最高」
「へへ、頑張って良かった。鉄朗が喜んでくれて」