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HQ‼︎ Language of love《短編集》R18

第26章 Xmasは誰と《赤葦 京治》


「‥うっ」

途中、目を瞑りたくなるような怖いシーンが現れて思わず声をあげてしまう。

「大丈夫ですよ、さん」
ふわりと膝の上で握り締めていた手を彼がほぐし、肘掛けの上で手を繋いでくれた。

「‥ポップコーン食べちゃったから、べたべたしてるかも」
「それなら俺もしてますから、同じですよ」

こんなことならポップコーン、食べなきゃ良かった。しかもキャラメル味の。

結局、私は最後まで京治くんと手を繋いだままの時間を過ごした。



「面白かったね、京治くん。誘ってくれてありがとう」
「いえ、‥さんまだ時間大丈夫ですか」

上映後、近くのレストランで軽くお茶をして感想やらを話していると、いつの間にか夕方で、外は薄暗く町中がクリスマスカラーに電飾が煌めいていた。

「うん、大丈夫だよ」
「じゃあ、一緒に行きたいところがあるんです」

レストランを出て、また当たり前のように手を繋いでくれた京治くんに連れられて町のなかを歩いて行く。

クリスマスソングが雰囲気を醸し出し、町行く人々も浮き足立ち、町全体が幸せな空気に包まれている。
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