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HQ‼︎ Language of love《短編集》R18

第26章 Xmasは誰と《赤葦 京治》


京治くんに告白されたときは思ってもみなかった事に驚いたけど、京治くんが私を好きだと思ってくれたことが奇跡みたいに思えた。

「じゃあ、明日、図書館の前で待ち合わせましょう」

事務的だけど京治くんが打ったと思うと心が暖かくなったメールを受け取り、いよいよ明日かと思い心臓が鳴り止まなくなってしまった。

「少しでも、京治くんに釣り合う女の子になれるかな‥」

クローゼットとにらめっこしながら、呟いた。
結局準備が終わったのは深夜になってからで、遅刻しないようにと大音量の目覚まし時計をセットしてベットに潜り込んだ。



今日の天気予報は快晴、冷たい大気で厚着が必要、とのこと。

予定していた服に厚手のマフラーを加えて、何回も玄関先で鏡をチェックしたのち、町へと出かける。

「‥寒、京治くん厚着してるかな」

待ち合わせの図書館へと向かうと、いつもの制服やジャージとは違う私服の京治くんが入り口に立っていた。

別に中で待っててくれて良かったのに。寒そうに時々手を擦って口元で息を吹き掛ける姿に思わず見とれたが、彼を待たせてしまっていることを思いだし、小走りで彼のもとへ向かう。
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