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HQ‼︎ Language of love《短編集》R18

第26章 Xmasは誰と《赤葦 京治》


「そうなの、映画見に行きたいんだけどタイミングがね‥」

話は映画と原作本の話しに戻る。
ココは図書館なので、話すときは小声で。相手の耳元でそっと話す。

ふっ、と彼女の吐息が耳にかかるのが、最初はむず痒くて恥じらいを感じたが、今はとても心地いい。

「じゃあ、俺と行きましょう。クリスマス・イブの、24日に」

「クリスマス?」
「はい、さん、俺とデートしてください」

「‥うん」
その時さんは、ほんの少しだけ笑みをうかべて、恥ずかしそうにはにかんだ。
さんもその日を楽しみにしてくれたらいい、と思った。




私が京治くんと出会ったのは、私がよく行く図書館でのこと。
元々本が好きだった私は、図書館へ行くのが楽しみだったのだけれど、京治くんと友達になってからは彼に会うのが楽しみで仕方なくなった。

「さん」

そう呼んでくれる京治くんは同い年なのに大人で、優しい。女子高育ちで男の人に免疫がない私でも仲良くしてくれて、みるみるうちに惹かれた。

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