HQ‼︎ Language of love《短編集》R18
第20章 ✴︎I love youは態度で示して《花巻 貴大》
「‥先輩、何してるんですか」
「んー?何って‥エロいこと?」
先輩のお部屋に入るなり、彼の腕に収まった私は、されるがままに衣服の中に手を伸ばされていた。
「あのっ、いきなりこういう行為は‥」
「何、は俺とこーゆー事がしたくて来たんじゃないの?」
「‥」
なんて言葉を発したらいいのか分からず、沈黙が続く。
なんとか頭を働かせ、先輩の事が好きでお付き合いしたいと思っていること、先輩がたくさんの女の子と関係をもっている言は知っているけど、自分もその一人に過ぎないのか、戸惑っている旨をゆっくりと、言葉にした。
「俺は特定の子とは関係を持ったことないかなー。シたいときに出来ればそれでいいし。もそうなんだと思ったんだけど、勘違いさせたなら悪かったな。‥辞めるか?」
自分の想いをそんな風に受け取られていたと知って、衝撃を受けた。
でも一つ、それでも。
私だけが花巻先輩の特別になりたい、なんて欲が溢れかえってきて。
「‥どうしたら、先輩に、私だけ好きになって貰えますか‥?」