HQ‼︎ Language of love《短編集》R18
第20章 ✴︎I love youは態度で示して《花巻 貴大》
「はっ、花巻先輩!好きです、付き合ってください!」
「うん、いいよ。じゃあ、今日家来て」
「は、はいっ!」
じゃ、と足早に体育館裏をさる花巻先輩。
先輩は強豪バレー部のレギュラーで、高い身長とルックス、軽快な性格で、女子にもてる。凄くモテる。
わたしも例に漏れず、彼が好き。
でも一方で、彼の女癖の悪さについての噂は後を絶たない。いつも違う女の子を連れて歩いてるとか、ホテルに入っていくのを見たとか。挙げればきりがないくらいに。
そんな噂を、聞いては落ち込み、私なんかが付き合える相手じゃない、そう諦めてきた。
でも、何時までたっても先輩への想いは消えなくて。むしろ高まるばかりだった。
やっと手に入れたチャンス。
先輩に、少しでも私を好きになってほしいな‥。
「いらっしゃーい、」
「はいっ、お邪魔します‥」
「はは、緊張するの?今ウチ俺しかいないからさ、気にしなくていいよ」
生まれて初めて男の子のお家にあがるからか、家にはいるなり心臓がバクバクと音をたてて止まない。