• テキストサイズ

奈落の底から【BLEACH】

第24章 precious


「そんで、手伝いに来たのか?」

「はい。気分転換にここに来ると逆にインスパイアされるので。」

「研究熱心なのは相変わらずだな。また新しい発明でもすんのか?」

「今の所無いですね。でも涅隊長が面白そうなのを作ってたら協力します。」

阿近は何か気に食わない様子で顎に手をやる。

「…涅隊長か…やっぱ違和感あるよな…。」

「違和感?」

私が理解出来ずに聞き返すと、阿近は腕を組んでソファに深くもたれかかった。

「いやさ、お前、ずっとマユリさんって呼んでただろ?なんか涅隊長って呼ぶのが変な感じするんだよな。」

「…前と同じ呼び方の方がいいですか?」

昔の私は呼び方にこだわりなんてなく、自分が呼びやすければ好き勝手していた。でも他の人が喜ぶのなら、また呼び方を戻すのもいいかもしれない。

「ま、そっちの方が皆喜ぶぜきっと。なんたってお前随分可愛がられてるからな。」

「わ、私が…!?」

「そうだろ?上の奴らがデレデレするのお前ぐらいだし。」

「デ、デレデレ…。」

あまり信じられないことを自信満々に言われたが、そこまで言うのなら良いかもしれない。

「でもマユリさん怖いんですよね…あの突然向けられた狂気の目線は縮み上がりますよ…。」

私は涅のマッドサイエンティストっぷりを間近で見てきたため、いきなりマユリさん、と呼んでどんな目に遭うか想像してしまった。
/ 291ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp