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奈落の底から【BLEACH】

第5章 stand


そして事態は急変し、一体だけだと思っていた虚の数がどんどん増えていく。
流石にまずいと感じて霊圧を更に上げ、
もはや瞬歩よりワープに近い速さで急ぐ。

(どうしてこんな急に…誰かの陰謀?)

そんな考えが出てきてもおかしくない状況だった。
あちこちに散らばる虚をどうやって倒そうか、
策を練る前にとにかく片っ端から潰していくしかない。

瀞霊廷に着いてすぐ白打で一匹ずつ打ちのめす。
大量の虚を倒しながら逃げ遅れた人が居ないか探す事も忘れない。

「もうハチャメチャね…。」

視界に入る範囲内の虚は全滅させたが、
建物は潰され足下が瓦礫だらけという荒れ様。

「他の所は死神の人が戦ってくれてるし…出番はもう無いかな。」

また霊圧を抑え、空中に飛び上がる。
適度な速さで空を漂いながら生存者を探す。

半壊した家の陰で負傷した少年三人を発見し、
降下して声を掛けながら三人のそばに駆け寄った。

「大丈夫?怪我した所、見せて。」

全員言われた通り、
恐る恐るそれぞれの負傷した手や足を前に突き出す。
私は素早く少年たちの傷を治し、
安全な場所へ避難するよう警告してその場を去った。

最初は複数いた虚も気付けば残り数体だけになっていて、
もう心配ないだろうと胸を撫で下ろした時、
何か大きな建物が全壊する音が大きく響いた。

「この霊圧は…!?」

感じたのは懐かしい霊圧が一つ、
明らかに虚のものである霊圧が二つ。

距離はそれ程離れていないようで、
私はまた空へと舞い上がった。


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