第14章 sign
安心すると酷い疲労感に襲われ、私は一言も発さずに隊員に背を向けて瀞霊廷に戻った。
その雲雀の行動を隊員達はどうやら、呆れられた上に解雇される予兆だと思ったらしく、四人とも焦った顔で雲雀の後を追いかけた。
私はと言うと一番隊で総隊長に、流魂街の一部を破壊してしまったと報告していた。
「はい。必要なら私の給料から引いてください。」
「必要であればそうしよう。しかし、早々よく暴れてくれるのぉ…。」
「注意しておきます。」
「いや、それについては構わぬ。これからも頑張ってくれ。」
「はい。」
私が総隊長と話を終わらせて零番隊隊舎に帰ってから数分後、四人が総隊長の元に騒がしくやって来た。
「総隊長さんどうか俺達を許してください悪気はなかったんです!」
「まさかあんな被害が出るなんて思わんかったんです!」
「あたし達まだ零番隊になったばっかりで勉強したいこともたくさんあるんです!」
「僕達は虚を倒すことに集中してただけで、そんな、流魂街をぶっ潰してやる!とかそんなのないから脱退だけは…!」
テンパる四人の言っていることがよく分からず、ただ必死になっているのは総隊長に伝わったのだが、やはり話が通じず。
「静まれっ!お主ら一体何のことを言っておるのじゃ?」
「何のことって…僕達が流魂街の森を燃やしてしまったことですけど…。」