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奈落の底から【BLEACH】

第10章 main


各自別行動で改装の材料探しを開始してから一時間。
私は昼が近くなって暖かくなり始めた瀞霊廷を、あっちこっち縦横無尽に歩き回っていた。

「やっぱり専門の人にやってもらった方が良いのかな。」

木材が沢山あれば良いのだが、なかなか簡単に見つからない。
どうしたものか…と半分諦めモードに入った時、あるアイデアを閃いた。

「…マユリさん…開発局なら…!」

急に軽くなった足取りで私は駆け出す。
まだ完璧にイメージは固まらないまま、技術開発局に飛び込んだ。

「マユリさーん!」

私はいつも通り走ってはいけない廊下を全力疾走で駆け抜け、
涅の研究所の扉を思いっきり体当たりで開け、大声で名前を呼んだ。

突然ドアがバン!と音を立てたのに驚き、ビクッと肩を震わせて涅がまたお前か!というような鋭い目つきで振り返る。

「なっ…雲雀!何度も同じ事を言わ」

「お願いがあるんです!」

「…何だネ。」

なんだかんだ涅は私に弱いのだ。
私が困った顔でお願い!と言うと不機嫌そうな表情をしながらも耳を傾けてくれる。

「新しい研究室を増やそうと思ってたけど土地が足りなくてやめたって言ってたじゃないですか、それ、くれません?」

「…は?お前は何を言っているのか解ってるのかネ。」

「解ってますそして私達が危機なのも解ってます。
だから助けてください。お願いします!研究手伝いますから!」
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